保存状態の検証(アルミパウチ)
色々な種類の水素水を用意してみて気がついたのですが、
アルミパウチの水素水を購入すると、付属のペーパー等に利用方法の注意として、
飲み残して保存する場合は、容器の口から水が少しあふれる状態まで容器を押して、空気を抜いた状態でしっかり蓋をして下さい。
のような事が書かれている事が多いです。
アルミパウチタイプの水素水は、開封して中身を残す場合しっかり空気を抜いて保存する方法が正しいようです。しかし、飲み残すたびに脱気して蓋を閉めるのも若干手間に感じます。
保存時に空気がアルミパウチ内に入っている場合と、そんなに違いがあるのでしょうか。
疑問に思い、実際に実験してみました。
■実験方法
同一商品を2つ用意し、1つは脱気して蓋を閉める、1つは普通に蓋を閉めるようにし、その2種類を以って時間経過とともに酸化還元電位を測定する。
※脱気とは
アルミパウチの特性を活かし、水を抜いた分だけ潰します。容器の口の部分に水面がきた状態で蓋をしめます。
■実験結果
通常 | 脱気 | |
---|---|---|
開封直後 | -510 | -508 |
15分経過 | -504 | -507 |
30分経過 | -499 | -504 |
45分経過 | -482 | -496 |
1時間経過 | -473 | -494 |
2時間経過 | -455 | -493 |
3時間経過 | -400 | -489 |
4時間経過 | -181 | -469 |
5時間経過 | -123 | -446 |
6時間経過 | -70 | -428 |
7時間経過 | +13 | -415 |
※上記の結果は、計測の度に開け閉めを繰り返していた状況での結果なので、最初の脱気後から開けずに時間経過させた場合、脱気側は更に良い結果になる可能性があると思います。
※CRYSTAL水素水に付属する冊子には、空気を抜いて保存するよう図解入りで注意書きがあります。今回は実験の為、あえて空気を抜かない結果を出しました。
■結論
アルミパウチタイプの水素水を飲み残す場合は、酸化還元電位を見る限り、空気を抜いて保存した方が良い。脱気した状態でも8時間経過するとかなり抜けているので、開封後は脱気して保存し、なるべく早く飲みほしましょう。せっかくの水素水がただの水になってしまいますから。
今回の実験では、3時間経過後くらいから大きな違いが見えました。これは想像ですが、この急激な動きの要因は、測定する為に容器から少しずつ水素水を使っていた為、脱気しない方のパウチは時間経過(使用量)に伴い内部の空気が増えていき、酸化還元電位の変化に加速が現れたように思います。つまり、結果の表だけ見ると、2時間以内に全て飲む場合は保存方法に違いは無さそうに見えますが、この結果は、1回の消費量がごく少ない場合です。例えば、半分飲んで保存した場合、上記の想像が正しければ短時間でも急激な酸化還元電位の低下が現れるかもしれません。
(機会があればこの予想も検証してみたいですね)