水素濃度、溶存水素について
溶存水素、水素濃度とは
溶存水素、水素濃度とは、水溶液中に溶けている水素分子の濃度を表す指標で、「水素濃度」「溶存水素」や、「溶存水素濃度」と書かれる場合もあります。
水素濃度の単位 = ppm(part per million)
これは水素の量の単位ではなくて、その割合を示す単位となります。
1ppmというのは、1リットルの液体に1mgの水素分子を含む濃度となります。
水素水における水素濃度の最大値は?
常温・常圧における水素飽和濃度は約1.6ppmという事が科学的に証明されています。つまり、これが常圧で水素が溶ける最大値という事です。よく「2.0ppm」とか「2.6ppm」など、高濃度の水素濃度を特徴にしているスティックタイプ等の水素関連商品を見かけますが、確かにきっちり密閉してシェイクするなどして圧力をかければ、その時点では高い水素濃度が発生していると思いますが、飲もうとして蓋をあけた瞬間に常圧になり、1.6ppm以上の水素はすぐに抜けてしまいます。
常温・常圧における水素飽和濃度は約1.6ppmである
水素濃度が高ければ良い水素水?
一概にそうとは言えないと思います。水素水は現在医療分野で注目されており、学術論文は既に世界中に多くあります。例えば動物での実験やヒト臨床試験などを見てみると、その条件の多くは「濃度は0.6~1.6ppm、量は1回300ml~500ml、朝と昼と晩に3回」というような条件で実施されているようです。ある水素水を使った臨床試験では、0.1ppmの水素水も0.8ppmの水素水もその効果に差があまり見られないという結論もでているようです。別の試験では濃度の高い水素水を利用しているケースもあるようですが、それは特殊な例で、高濃度の水素水の方が必ず良いとは言えないようです。多くの例にあるように適切な濃度(0.6~1.6ppm)の水素水を定期的に摂取する、と言う事が重要なのだと思います。
水素濃度の高い水素水の方が効果があるというわけではない