さまざまな効果を期待され、通販等でよく見かける水素水。
このサイトは誰もが疑問に思う事を調べます。

「…それ、本当に水素が含まれているの?」

水素水保存容器についての考察、実験

最近、水素水の有用性が話題となり、スポーツジム、大衆浴場などで水素水サーバーを設置してある場所が多くなってきてるように見受けられます。そこから容器に入れて持ち帰ったり、別の場所で飲む方も増えているようです。通販などで水素水を購入したり水素水サーバーを自宅に設置する方も増えてきていますが、できれば水素水を持ち運んで、外出先や運動中・運動後の水分補給も水素水が望ましいと考えていると思います。
しかし、水素水を保存容器に入れて持ち運んだり時間が経過した場合、本当に酸化還元電位を保持できるのでしょうか。

水素水を持ち運ぶ際の問題点

日常のこまめな水分補給を水素水に置き換えたい場合、問題が生じます。
それは「水素水は保存状態によっては急速に還元力が失われてしまう」という事です。
当サイトでも実験、検証してきましたが、ペットボトルの容器や、空気に触れている状態では、すぐに抜けてしまうという事が分かりました。
また、容器の大きさや利用シーンにもよるとは思いますが、運動中の水分補給や外出先での飲料水として利用する場合の多くは、「一度に全部は飲まず、半分は残しておいて後で飲む」のような状況が多いんじゃないでしょうか。例えば1リットルの容器だったりすると、一度には飲まないと思います。その場合は容器の中に多量の空気が入る事になります。

水素水保存容器の検証

水素水を保存する容器として入手できる製品は幾つかありますが、本当に水素水としての効能(還元力=酸化還元電位)を保持して保存できるのでしょうか。また、市販のアルミパウチ製品の容器は再利用できるのでしょうか。

実際に3種類の水素水保存容器+空のアルミパウチ(前回の保存実験で使ったCRYSTAL水素水の物)を用意して実験してみました。
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■実験方法

用意した4種類の容器に同一の水素水サーバーから水素水を入れ、24時間経過後の酸化還元電位を計測。(容器に水素水を入れた後、一切開封しない状態で24時間保存)
1、容器内に空気を含まない場合(脱気できない容器は、水素水をギリギリまで入れます)と
2、容器内に空気を含む場合(半分飲み残した状態を想定して、容器に水素水を半分入れます)を計測する。
※実験に使用した水素水の酸化還元電位は、-519(水素水保存容器注入時に測定)

■実験結果

1、容器内に空気を含まない場合

H2-BAG※1 リアルドラフト※2 い~水H2※3 再利用※4
24時間後 -507 -510 -515 -516

2、容器内に空気を含む場合

H2-BAG※1 リアルドラフト※2 い~水H2※3 再利用※4
24時間後 +229 +248 +256 +217

※1ハジー技研株式会社の水素水保存容器
※2株式会社ササキの水素水保存容器
※3株式会社テックコーポレーションの水素水保存容器
※4使用済みのCRYSTAL水素水のアルミパウチ

■結論

容器内に空気が無い状態では4種とも酸化還元電位を24時間保持していました。容器内に空気が多量に入っている場合は4種とも保持できませんでした。
今回用意した中で、再利用したアルミパウチ以外の3種類の水素水保存容器に関していえば、H2-BAGは半分飲んだ後でも脱気可能ですが、他2種は単体で脱気できません。一度に全て飲んでしまう場合は、脱気できない容器でも大丈夫ですが、半分残して後で半分飲むような使用方法の場合は、ハジー技研株式会社の水素水保存容器のような脱気できるタイプでないと水素水の効果を保持できません。
「残しておいて後で飲む」のような利用シーンが通常は多いと考えられる為、水素水保存容器を選ぶ時は、脱気ができるか否かが重要なポイントだと思います。

また、きっちり脱気して利用すれば市販品の使用済みアルミパウチでも水素水保存容器として再利用できるという事が分かりました。(今回はCRYSTAL水素水の物で実験) ただし、水素水サーバーから注水する際かなり難しく、実用するならやはり専用の水素水保存容器の方が使い勝手が断然良いと思います。

まとめると、「アルミパウチのような脱気ができる容器である事+注水しやすい容器である事」の2点が満たされる水素水保存容器が、実際に利用するという観点からはベストだと思います。

一般的な利用シーンを考慮し、水素水保存容器を選ぶ際に注意したい点は、
・簡単に脱気が出来る容器である事
・水素水を注水しやすい容器である事

以上2点から、今回実験に利用した水素水保存容器の中では、ハジー技研株式会社のH2-BAGが最適だと思います。

※H2-BAGの取扱説明書や、CRYSTAL水素水に付属する冊子には、空気を抜いて保存するよう図解入りで注意書きがあります。今回は実験の為、あえて空気を抜かない結果を出しました。


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